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【タダですよ】東京国立博物館、敬老の日 [それでもどっこい生きてます]

今日9月18日は敬老の日。
東京国立博物館に無料で入れます。

【東京国立博物館】

今の展示の目玉は、酒井抱一の「夏秋草図屏風」。(今日までの展示です)
昨日行ってみて知ったんですが、これって酒井抱一の描いた「風神雷神図屏風」の裏に描かれていたものなんですよ。へぇー。

んで、狙ってるのかなんなのか分かりませんが、その「風神雷神図屏風」の展示が【出光美術館】で行われています。(こちらは10月1日まで)

風神雷神図は、俵屋宗達(桃山?~江戸初期?)がオリジナルを作成し、宗達を慕った尾形光琳(江戸中期)によって模作が作られ、さらにそれを見た酒井抱一(幕末)も模作を作っています。
一般的に言われる「琳派」の系譜によって作り続けられたわけです。

しかも、尾形光琳と酒井抱一はこの模作を作っただけではなく、師の作品である「風神雷神図」に対する返答となる作品も残しています。

それが、尾形光琳の「紅白梅図屏風」(MOA美術館蔵)であり、今東京国立博物館に展示されている酒井抱一の「夏秋草図屏風」であるのです。(本人に聞かなきゃ分からないけど)

うー。すげー。

元々、風神雷神図や紅白梅図が好きだったこともあったのですが、尾形光琳や酒井抱一の師に対する尊敬とそれを乗り越えようとする気持ちにとても感動ですよ。

「偉い人が書いた」とか「国宝(需要文化財)だから」とかじゃなくて、会ったこともない人を師に選び、慕い、超えようとしながらも「一緒に」作品を作ろうとする。その時間軸に捕らわれない行動にとても感動するのです。


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コメント 2

山さん

すごいっ!!

私もそういう美術品とか好きな人間なんですが、そういう裏というか、関係があるというのを知るとなんというか本当にすごいって感じます。

ああ、東京にいるときにいろいろ見ておけばよかった…。

常に、師を越えようとする姿勢とでも言うんでしょうか。感動するものがあります。
by 山さん (2006-09-18 22:57) 

ひげたま

元々、仏像と国立博物館のソファーが好き(笑)なだけだったんですが、知識ゼロでも見続けている内に「あ、これとこれが繋がるのかー」とか分かってきて面白いもんです。

昔の絵とか仏像とか「お椀」とか見てると、むか~しから人が生きてて、なにか描いたり、なにか作ったりして、「最近は便利になったねぇ」とか、「この絵は彼女に似てるなぁ」とか言ってたんだと思うと、不思議な気持ちになります。
そう考えると、200年後とかに今の時代のものをみた人が、「昔も人はなんかやってたんだねぇ」と、今自分が思ってるようなことを思ったりするんだろうなぁと、さらに不思議な気持ちになります。
by ひげたま (2006-09-19 01:13) 

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