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「勉強ができなくても恥ずかしくない1、2」橋本治 [それでもどっこい生きてます]

「この本は、「どうして勉強ができなくても恥ずかしくないか」ということを説明する本ではありません。」
という、まえがきから始まります。
主人公である「ケンタくん」が、小学生に上がるちょっと前から、物語は始まって、「ケンタくん」は小学生になって、自分や家族や友達や学校のことで色々な経験をしてきます。

うれしいことや悲しいこと、困ったことや困らないことが、たくさん「ケンタくん」を襲うのですが、「ケンタくん」は、そんな状況に一生懸命自分で考え、答えを出そうとしていきます。
でも、それがまたシビアである意味ミもフタもないコトだったりするので、「ケンタくん」は大変です。

2巻の中盤で、ビー玉遊びで負け続け、ビー玉欲しさにお母さんの財布からお金を盗み、でもやっぱり負け続け、またお金を盗む、そんな話が出てくるのですが、そんな状況で「ケンタくん」が考え出した解決方法は、シンプルで力強く、かつ現実的なものでした。

ちいさい時に自分が考えていたこと。思っていたこと。感じていたこと。
今の自分にたどり着くのに必要だった色々な「解決方法」。
そんなことを思い出させられます。(思い出したくないこともあるのに!)

やわらかい文体にだまされそうになりますが、非常にリアルな本です。

完結編である第3巻が5月中旬に出るそうなので、全部そろってから読んでみるもの良いかも知れません。一冊一冊は薄いので1時間もかからずに読めます。


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