「車輪の下」ヘルマン・ヘッセ [それでもどっこい生きてます]
若く、激しく、苦悩し、薄汚れた心も持ち、素直さで輝き、世の中に絶望し、恋に激しく焦がれる。そんな少年らしさをいっぱいに詰め込んだ主人公と、世の中との厳しく悲しいすれ違いを描いた、非常に透明感のあるお話です。
1906年の作品なので、ほぼ100年前ですが、今でもこの物語の主題は薄れていないように思います。
自分は誰で何をするのか、世の中とは自分にとってなんなのか、自分は自分でいて良いのか、それとも違う何者かにならなければいけないのか。悩みは尽きないです。
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