SSブログ

東京国立博物館、「伊万里・京焼」展 [それでもどっこい生きてます]

焼き物は興味ないけど、せっかくの年間パスポートだし行ってみました。
磁器の製法が朝鮮から佐賀に伝わって、中国の磁器の流行もとりいれつつ、独自発展していく流れが紹介されていて、なかなか面白かったです。
「当時の技術発展の流れ」と「当時の流行による変化」みたいな展示の仕方は好きですね。

ゲーム機でいうと、ファミコンからスーファミになって、PSで3Dになって、うんぬん、という純粋に技術的な流れがある一方で、ゲーム内容の変化、たとえばストーリー重視になったり、他のメディアの影響で見た目が変わったり(たとえばアニメ)、とかいう、単純な技術ではない、その時の世相を反映する面がありますよね。
でも、自分がゲームで遊ぶにしても、単純に「面白い」とか「すごい」とか感じているだけで、全体を俯瞰したりはしないと思うのです。

今回の「伊万里・京焼」展でも、今だからこそ全体をひいてみて、「磁器の歴史」としてみれますけど、その当時の人にとっては「キレイでしゃれた器」だったり「中国や朝鮮のステキな文化」だったりしただけで、今、目の前にあるものが、歴史的にどう位置づけられるのか、なんて考えなかったはず。今の自分達とまったく同じくです。

でも、今のこともいつかは昔のことになって、こうやって歴史として語られるんですよね。
なんか不思議だと思いませんか?
普段、日々生きてて、自分が歴史になることなんて意識しないですけど、博物館で昔のものを見ながら、それを作った人の気持ちを想像したり共感したり、そのもの自体が今まさにここに偶然残っていてそれを見ている自分、という不思議さを思うと、すごいなぁと思うのです。
「今」と「昔」がごちゃまぜになってきて、クラクラします。

昔も今も、人は色々やってたり、色々作ってたり、な~んも変わらんのです。
歴史なんてものは偉くも凄くもなくて、ただ永遠と繰り返されてるダケなんです。
でも、だからこそ今見てもその時の人の気持ちが分かり共感できる。
いつか未来の人がこの日記を偶然読んだとしても、多分、その人に何かは伝わるはず。それってすごいなぁと思うのです。

ま、博物館大好き!ってことで。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。