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「マルクスに誘われて」的場昭弘 [それでもどっこい生きてます]

自分のやってきた研究が本当に好きなんだなぁ、ということが良く伝わってくる本。
学者さんの書いた本で、こんなに生き生きと研究の楽しさが出てる本は初めて読んだかも。
眉間にしわ寄せて難しいことばっかり言ったり、正しさを押し付けてきたり、そんなそぶりはまったくありません。
ただ単に自分はマルクスに惹かれ否応もなくのめりこんで行ってしまった、その軌跡が学者らしく出来る限り正確な表現を使おうとしながら、堅苦しくならず、かといって砕けすぎず、適度な距離感で書かれています。
ちょっとだけ学者さんになりたくなりました。

自分には「学問は難しくて一般的じゃない」なんて思い込みがありますが、多分それは何か違うんでしょうね。
「こんなの普通の人は調べねーだろ。学者じゃあるまいし」と思っても、自分が知りたいと思ったことをキチンと調べたり、それについて色々考えたりするのは、別に変なことじゃない。恥ずかしいことでもない。かといって褒められたり、偉いことだったりするものでもない。
「説明できる理由はない。ただ知りたい」それだけでいいと思うのです。

でも「説明できる理由はない。ただ知りたい」それだけで自分を動かすのは、とても難しい。
少なくとも自分にはとても難しいことに思います。なぜかは良く分かりません。
なんで何かするのに他人に対してでも自分に対してでも理屈を付けないと気がすまないのか。ばかばかしい限りです。

だからこういう本を読むととてもうらやましいと思います。


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