「丸山眞男の時代―大学・知識人・ジャーナリズム」竹内洋 [それでもどっこい生きてます]
丸山眞男が活躍した時代の社会と丸山眞男との関係をつづった本。
戦前の右翼が元気だった1930年ぐらいから、60年安保闘争ぐらいまでの時代です。
特に戦後から60年安保までの間のことが、とても興味深かった。
知識が大学だけのものから大衆一般にまで移行していく過程をとらえつつ、でも、結局は大衆一般は知識よりも自分の生活感覚を大切にしていき、大学から漏れ出た知識は霧散して、どこにも残らない。
インテリってのはなんなのか、知識ってのはなんなのか、とても考えさせられます。
この前読んだ「日本主義的教養の時代―大学批判の古層」は、この本の戦前部分をさらに詳しく取り上げた本だといえます。
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