「教育人間学のために」西平直 [それでもどっこい生きてます]
第一章にある、狼に育てられた少女カマラについての話が印象的。
多くの人がこの話はきいたことがあると思いますが、教育と関連付けて語るととても考えさせられます。
狼に育てられた子供に「教育」を施すということは、どういうことなのか。
狼として育った部分はすべて捨てなければいけないのか。
彼女は「人間」にならなければいけないのか。それで幸せだったのか。
では、逆に何もせずほっておけばよかったのか。そんなことができるのか。
その他、デスエデュケーション、シュタイナー教育などについて取り上げています。
著者は迷いながら、なるべく広く物事を捉えようとしている様に思います。
とても率直な感じのする本でした。
やっぱし、なんでも迷うのは当たり前ですよね。
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