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「新・考えるヒント」池田晶子 [それでもどっこい生きてます]

こんにちわ。

「人を殺すことは悪いことなのか」、また「なぜ人を殺してはいけないのか」、このことについて考えてみたことありますか?
5年ぐらい前に「15歳の犯罪」とかマスコミがはやし立てていたころに、結構テレビでも取り上げていました。

わたし自身は、ひとに説明できるような答えは見つかっていません。以前読んだ小田実の本では、「じぶんが殺されるのが嫌なら、人は殺すな」と書いてあって、その当時は、この意見が一番、自分の思いに近いものだと感じました。
ただ、今は「ちょっと違うかな?」という曖昧な状態です。ん~。

ちなみに、小田実は「ベトナムに平和を!市民連合」(べ平連)の活動が有名な小説家で、「現場主義」と称して、考えることだけではなく行動の重要性を説いている人です。
はじまった当初の「朝まで生テレビ」にも出ていたので、知っている人も多いのではないでしょうか。
何かと考えるばっかりだった時に(今も十分そうですが)、この人の本で「現場主義」という考え方に触れて、「なるほど!」と思った記憶があります。その影響で開高健の本も読みました。(ベトナム繋がりです)

「新・考えるヒント」、読み始めました。

初めに書いた「なぜ人を殺してはいけないのか」は、この本で、取り上げてあったのを読んで、ちょっと書いてみたのでした。
本の中身は、最近読んでいた哲学史や説明っぽいものではなくて、この人の考えを一歩一歩伝える様な感じです。正統派というか、根っこから語る哲学者の様です。
言葉にハデさはなく、文章のテンポが良いわけでもなく、一歩一歩、重く、語るべきを語るという風です。

最後に「「聴く」ことの力」に出てきた、V・フランクルの「『夜と霧-ドイツ強制収容所の体験記録』(霜山徳爾訳)」の一説を紹介します。

「人生から何かをわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである」

では、また。

著者 : 鷲田清一
CCCメディアハウス
発売日 : 1999-06-23

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