死んだ人、生きてる自分 [それでもどっこい生きてます]
こんにちわ。
会社の人が交通事故で、死にました。
元、同じ部署なだけで顔とかは知らない人なのですが、死にました。
もう10年ぐらいたちますが、父親が死んだとき、世の中が何も変わらなかったことに、ショックを受けた記憶があります。
初七日が終わるまでは、北海道の実家で家族と一緒だったせいか、変な感じはなかったんですが、東京にひとり戻ってきて、父親が死ぬ前となんら変わらない風景をみて、なぜかショックだったのでした。
他人の死では世の中は何も変わらない。ある意味、自分すら変われないかも知れません。
ただ、「死んだ人は心の中で生き続ける」という言葉がなぜ生まれたのか、そして初めてこの言葉をはいた人の気持ちが、ちょっとだけ分かった気がしました。
わたしの心の中に生きている父親は、絶対に死なないのです。
でも、10年経った今、「父親は死なない。だか確実に減っていっている」という風に思えます。
その時には思いもしなかった「忘れる」ということで、父親は「減って」いき、自分の手から離れていくようです。悲しく寂しい、だが当然のことなのかも知れません。
Iさんのご冥福をお祈りします。
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