「上司は思いつきでものを言う」橋本治

「上司は思いつきでものを言う」読み終わりました。

あまりにも話が飛びすぎ！！

でも、そこが橋本治の面白いところ。どんどんずれていくようで戻りつつ、ひとところに話を置かない。読む人を煙にまくようで、でも手は離さない。
本当にやさしいです。この人は。

「少しはあんたも自分で考えなさいよね」って声が聞こえてきそうです。

最近、自分の読む本がそうなのか、全体的にそういう本が多いのか、はたまた自分がそういう読み方をしやすいのか、「大きなことを言う前に自分の手元を考える」「自分の生活というものを自分の範囲でとらえなおす」「人のことをとやかく言う前に自分を大切に」みたいなことを読み取ることが多いです。

自分、自分、っていってると、自己中心的な考えにも思えるかも知れませんが、そう一方的ではないつもりなんです。
良く言えば「自分が幸せでないと、周りを幸せにできない」というような感覚も残りつつ、「とにかく一度でいいから自分を大切にしてみよう」という感じなんです。

そう自分に言い聞かせているせいか、自分に対するメッセージって、恐ろしく感じることが多いです。なにやら呪いの言葉の様です。
「お前は～だから、これはできない」とかそういうヤツ。
たちの悪いことに、他の人から言われることだけじゃなく、自分が自分でいってたりするんですよね。おお怖い。

とりあえず、ひとつひとつ何か思い出したり、つかまえたりしていきたいもんです。

上司は思いつきでものを言う (集英社新書) 著者 : 橋本治 集英社 発売日 : 2004-04-16 ブクログでレビューを見る»