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ネクラ [それでもどっこい生きてます]

私が小学5年~中学1年の時ぐらいなので、多分25年ぐらい前に出てきた言葉だと思いますが、非常に嫌いな言葉です。
その当時「ネクラ」って言われたからなんですけど、それまでそんな単語は存在すらしていなかったのに、ある日突然「ネクラ」という一言で自分のすべてが説明されてしまうのが、すごく嫌でした。

「他者と死者 ラカンによるレヴィナス」を読んでいて、「見ること」=「理解すること」=「光で認識すること」という考えが支配的な世の中、という様な話が(レヴィナスにとっては否定的な意味合いで)出てきたんですが、そこで突然「ネクラ」という長年不思議だった言葉の成り立ちが分かったような気がしたんです。

上の流れを「ネクラ(根暗)」に当てはめると、根暗=光が無い=理解できない、となって、理解できないものを「ネクラ(根暗)」という「適切な」表現で封じ込めることで、「すべては理解可能であるべきだ」という世の中の秩序を守ろうとしたのかなぁ、と。

相変わらず思いつきで恐縮ですが、私にとっての長年の疑問が、ちょっとだけ動いた瞬間でした。
実は、この日記を書き始めた時から、いつかこの「ネクラ」という言葉を取り上げたいと思ってたので、きっかけができて、うれしいです。

ではでは。


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