「楢山節考」深沢七郎 [それでもどっこい生きてます]
漠然と「姥捨て山に捨てられるかわいそうなおばあさんのお話」と思っていたら全然違う作品でした。
小さな村で習慣となっている「姥捨て」を当然に思い、みずから捨てられに行こうとするおばあさん。食物が少ない村では必然でもあります。
でも、怖いです。一種ドライな文体が、さらに怖さを増してます。
その他、「月のアペニン山」「東京のプリンスたち」「白鳥の死」が収録されてましたが、どれも文章としては読みにくいです。独特の文体。
4つの内では、「白鳥の死」が一番よかったですね。なんだろう、自分の内面を荒々しくかきむしって、突き放したドライな文体で表現してる、とでもいった感じでしょうか。んー、やっぱり違う気もする。
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仏像関連の本読んでて、道元のことが気になったので、神奈川は鶴見にある曹洞宗の大本山、總持寺に行ってきました。
境内に入ると、雲水さんがわらわらと草むしりしてました。なんか禅寺っぽい。
本殿におまいりした後(法要やってました)、開いていた宝物殿に。
達磨大師坐像がよかったのと、禅の公案の1つを描いた「南泉斬猫図」が見事でした。
しかし、行くまでは「あー、禅寺で短期の座禅修行もやってみたいなぁ」とか思ってたんですが、雲水さんたちが「オッス!!」「お疲れ様ッス!!」とか言ってて体育会系バリバリだったので、微妙に嫌な気持ちになりました。なんだあれは。
あ、もしかしたらどこかの大学か会社の研修だったんだろうか?(Webによるとそういうコースもあるらしい)
ま、その後は他に見るものがなかったのと、時間もあったんでJR鶴見線を乗り鉄してから(いつの間にか微妙に鉄道マニア傾向が...)、ジュンク堂へ。
を購入。
新ゴーマニズム宣言、SPECIAL版はどんどん厚くなりますねぇ。
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