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「絵はだれでも描ける」谷川晃一 [それでもどっこい生きてます]

自分が絵が下手だって思ってると、「うまくかかなきゃ」と思うわけです。本当はつやつやで美味しそうなリンゴがまずそうに見えたり、きれいな海を描きたいのにどうにも汚い海になってしまったりして、自分でも「こりゃヘタだ」とがっくりしているのに、さらに先生に「30点」とかつけられるわけです。
でも、そういうことは「写実的な絵を描くテクニックについての評価」であって、「絵を描くということを楽しむ」のとは、全然別な話なんですよね。

この本は、「絵を描く」ということをテクニックではなく、描きたいものを描く、自分の気持ちの流れるまま描く、ただ楽しいから描く、という方向から見直してみませんか?ということを言っています。
「絵を描くことは気持ちいい」という言い方が出てくるんですが、私は「絵がうまいといいな」とは思ったことはあっても、「ヘタでも絵を描くことは気持ちいい」という風に思ったことはありませんでした。
なるほど、そういう風に考えるとちょっと違った感じがします。

多分、歌にも同じようなことがいえて、私は自分の歌がうまいとか下手とか真剣に考えたことはなくて、ただ「歌うと気持ちいい」から歌は大好きなんですが(よく駅からの帰り道で歌ってます!)、人によっては「自分は歌がヘタだから」とまったく歌わない人もいると思うのです。
私ならそういう人に出会えば「でも歌うのって気持ちよくない?」って聞きそうな気がします。
別に人に聞かせるために歌うんじゃなくて、自分が気持ちよくなるために歌う。

絵を描くこともそういう風に思えれば、絵を描く事自体が気持ちよくなる日が来るかも知れません。


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