管理職失格 [それでもどっこい生きてます]
【眠り猫さんのブログ:平和のために小さな声を集めよう】に、【管理強化の弊害の実例~東京都の実情~】という記事がありました。
毎日新聞の、【いじめ:「教育委員会は役立たず」中学校長が本音語る】という記事を受けたものです。
個人的に人をまとめる仕事をした経験からいえるのは、「現場の負担が増える方向での仕組みは絶対にうまくいかない」ということです。
この新聞記事でいえば、
一方、教委に報告したくない理由は、いじめを報告すれば、生徒の学校生活の状況や指導方法などについて膨大な調査が学校に課され、肝心の生徒指導がおろそかになるからだ。
にあたります。
多くの人は、自分の出来る範囲で精一杯やってる訳です。
管理する側からは、まったくそうは見えないとしても。
そんな中で仕事を増やされたら、マジメな人であれば「パンク」してしまいます。
現場経験がある人でさえ自分が管理職になった途端に現場を無理にコントロールしようとします。
自分の仕事は、人の尻を叩くことだ、とでもいうように。
もちろんそれで改善されることはあるでしょう。底辺を底上げすることは出来るかもしれません。
でも、その一方で、元々やる気のあった人達、自ら現場を改善しようとする意欲のある人達のやる気を確実にそいでいきます。
「何でオレ達が管理職の為に仕事をしなくちゃいけないんだ。オレ達の本当の仕事はなんだ!」
と思うからです。
だから、仕組みを作る時に考えなければはならないことは、「現場が楽になる方法」です。
「誰が何をやっているのか、現場で何が起こっているかの”一次情報”を流通させる」ことです。
「何が問題なのかキチンと話し合う場を作る」ことです。
やる気のある人が考えることができる時間を増やすこと、考える材料を増やすこと、仲間がいるのだと安心し信頼できること。
・・・なんて偉そうなことを言っていますが、自分にはできていません。
そもそも、今、自分は管理職ではありません。
前の会社で、うまく行かなかった精神的ダメージを5年たった今でも引きずっています。
「管理職失格」ですね。
でも、今でもこういったことを常に考えてしまう。
みんなが疑心暗鬼で過ごすのでもなく、心の病気にもならず、自殺もせず、モノゴトを少しでも良くする方法。
なにより重要なことは、そんななかで「自分も死なない」方法。
一つ前の仕事からの反省があるとすれば、「絶対にあせってはいけない」ということでしょうか。
無理に結果を出そうとすると、結果がでないことで自分が追い詰められてしまうので。
なんか、「ヨノナカを糾弾する!」みたいに勇ましいスタートだったのに、後半は一点してショボイ話な訳ですが、自分にとっては、”管理職”というキーワードは無視できないもので、一声叫んでみたくなったのでした。まる。
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